茨城県が介護福祉士試験対策で研修会 ベトナム人技能実習生に

ベトナム人技能実習生に国家資格の「介護福祉士」を取得してもらい、人手不足が深刻な介護業界で長く活躍してもらおうと、茨城県が試験対策のための研修会を開きました。

技能実習生の在留期間は最長で5年ですが、介護福祉士の資格を得ると継続して日本で働くことや家族を呼ぶこともできることから、茨城県は技能実習生の試験対策をサポートする研修をことし3月から始めました。
水戸市の専門学校で31日行われた研修会には、去年の秋ごろから介護の技能実習生としてベトナムから日本に来ている12人が参加し、日本語の試験問題の読み解き方などについて、解説を受けていました。
研修には介護福祉施設の職員も参加して、技能実習生にふだんの業務で日本語で日誌を書いてもらうなど、試験に向けたサポート方法を共有しあっていました。
厚生労働省によりますと、団塊の世代が75歳以上となる再来年度には県内でおよそ4万9000人の介護職員が必要となり、現状ではおよそ5700人が不足する見通しで、どのようにサービスを維持するか課題になっています。
参加したベトナム人技能実習生は「働いた後、家でも日本語を勉強していますが、難しいのでとても助かります」と話していました。