茨城空港 民間機の着陸便数制限緩和へ 増便につながるか

茨城空港は、これまで1時間あたり1便の着陸に制限されていた民間の航空機について、滑走路を共同で利用している自衛隊の活動などに影響がない範囲で制限が緩和されることになり発着便の増加や利便性向上につながるか注目されます。

茨城空港は、滑走路を航空自衛隊の百里基地と共同で利用していることから、2010年の開港前に、県と防衛省、国土交通省との間で民間の航空機の着陸を1時間あたり1便とすると取り決めていました。
茨城県では防衛省や国土交通省に柔軟な運用を要望してきましたがこのたび、協議がまとまり、29日から制限が緩和されることになりました。
具体的には、航空自衛隊の活動に影響したり空港のカウンターや待合室が混雑したりするなど、空港の運用に支障がない範囲で1時間あたり2便以上の着陸が認められます。
また、国際線のビジネスジェットも、受け入れが可能となります。
茨城県では、年度内にも有識者を交えた検討会を立ち上げる方針で新たなルールのもと、どのように空港の利用を増やすか議論することにしています。
茨城空港の利用客は回復傾向にあるものの、昨年度の実績では新型コロナ前を下回っていて、最近では、運航を再開した中国便が相次いで運休するなど課題も多く、制限の緩和で、発着便の増加や利便性向上につなげ「首都圏第3の空港」として存在感を示すことができるか注目されます。