東海第二原発の工事不備で東海村議会が事業者ヒアリング実施へ

茨城県東海村の議会は、東海第二原発で見つかった安全対策のための防潮堤工事の不備について、重大な事案で原因や会社の対応状況を確認する必要があるとして、事業者の日本原子力発電を招いてヒアリングすることを決めました。

日本原電の東海第二原発では安全対策工事の一環で新たに建設している防潮堤のうち地下の基礎部分の鉄筋コンクリート製の外枠に隙間や鉄筋の変形が見つかり、ことし6月から工事を中断していることが明らかになっています。
これについて、立地自治体の東海村の議会は重大な事案で原因や会社の対応状況を確認する必要があるとして、来月8日に日本原電の担当者をすべての議員で構成する「全員協議会」に招いてヒアリングすることを決めました。
村議会の委員会では先月、原発の早期再稼働を求める意見書を国に提出するよう求めた請願を「採択すべき」と決定しています。
議会には、審議のやり直しを求める住民からの意見も寄せられていて全員協議会で工事の不備について説明を受けた上で、請願の取り扱いを判断する見通しです。