不適切指導の認可保育所 水戸市に改善計画書提出

水戸市の認可保育所が、園児に対して不適切な指導を行っていた問題で、保育所は日々の保育の振り返りを行うなどとした改善計画書をまとめ市へ提出しました。

水戸市の認可保育所「さんさん保育園」では、保育士2人が1歳クラスの園児に無理やり食事をさせるなどの不適切な保育をしていた問題が、ことし6月、明らかになりました。
これを受け保育所は改善計画書をまとめ、「けんかした子どもを冬に屋外に立たせた」などといった不適切な保育があったと認め、原因として、職員の問題意識の欠如や施設管理者の経営力不足などをあげています。
そのうえで再発防止の取り組みとして、子どもの権利擁護を徹底するため日々の保育の振り返りを行うことや、職員の研修への参加、労働環境を改善するため、相談を受けるスタッフの配置などを定めています。
市や保育所によりますと、不適切な保育をした20代と30代の女性の保育士はいずれも退職し、園長も辞任したということです。
改善計画書は保護者からの了解も得て策定され、水戸市へ提出されました。
水戸市幼児保育課は「防犯カメラなどで虐待を認定する判断には至らなかったものの不適切な保育が確認された。今後は、改善計画が実行されているか見ていきたい」としています。