運転手不足深刻化 茨城交通が路線バスの一部を減便へ

茨城県の県央、県北地域を中心に路線バスを運行する茨城交通は運転手不足が深刻化しているとして、水戸市とその周辺のあわせて4つの市と町でも今月23日から路線バスの一部を減便することを決めました。

茨城交通によりますと、減便されるのは水戸市とひたちなか市、大洗町、それに那珂市で運行する一部の路線バスで今月23日から実施します。
水戸市の利用者が少ない路線を中心に減便を行うことにしていて、水戸オフィス管内全体で平日が5%、土曜が6.5%、日曜と祝日が8.3%、便数が減少するということです。
これに伴い、水戸市内では、水戸藤が原ニュータウン西から茨大前営業所までをつなぐルートと、赤塚駅南口から鯉淵営業所までをつなぐルートが運行取りやめとなります。
また、堀町と偕楽園南口のあわせて2つのバス停が廃止となります。
会社によりますと、運転手の数が新型コロナの感染拡大前と比べて1割以上減少しているうえ、新たな運転手の確保も難しい状況であることから減便を決めたということです。
会社では先月にも日立市と常陸太田市で路線バスを1割減便しています。
茨城交通は「運転手が確保できない状況が続くと今後も減便を検討する必要が出てくる。全国的な運転手不足はどうしようもできない状況で、ご理解いただきたい」とコメントしています。