「うまい棒」工場から泡あふれ列車が一時運転見合わせ 大子町

12日朝、茨城県大子町にあるスナック菓子の「うまい棒」などを生産する工場から大量の泡があふれて隣接する線路をふさぎ、列車が一時、運転を見合わせました。
会社では原因を調べるとともに再発防止に取り組むことにしています。

JR東日本水戸支社によりますと、12日午前5時50分ごろ、水郡線の普通列車が大子町を走行中、線路に大量の泡があるのに運転士が気づき、列車を非常停止し、消防に通報しました。
泡が出ていたのは、線路に隣接し、スナック菓子の「うまい棒」などを生産する菓子メーカー「リスカ」の工場で、消防隊員と工場の従業員で線路上の泡をかき出し、6時42分に運転を再開しました。
現場は常陸大子駅と下野宮駅の間で、JRによりますと、上下線あわせて2本に最大54分の遅れが生じ、乗客140人に影響が出たということです。
菓子メーカーによりますと、泡は工場の排水設備からあふれ出していて、原因を調べていますが、人体や環境に影響はないとみられるということです。
菓子メーカーはNHKの取材に「乗客のみなさまにご迷惑をおかけして申し訳ありません。原因を究明し、再発防止に取り組みます」とコメントしています。

線路に泡があふれた現場の近くに住む50代の男性は「犬の散歩で近くを歩いていて、驚いて写真を撮影した。工場から白い泡があふれ続けて止まらず網状のフェンスを通り抜けて線路まで広がっていた」と話していました。