バスケB1 ロボッツ 新指揮官のもと今季の展望

バスケB1 ロボッツ 新指揮官のもと今季の展望

バスケットボールB1の茨城ロボッツは、今月7日と8日、信州ブレイブウォリアーズとの開幕シリーズを迎えます。
初のチャンピオンシップ出場を目指し、新たな指揮官のもと、選手の半数近くを新戦力で補強して臨みます。
また、2026年シーズンからはB1に代わる最上位のリーグ「プレミアリーグ」が始まりますが、その参入要件には、今シーズンの集客力など運営面での成績も求められるため節目のシーズンとなります。

ロボッツは、B1昇格から2年目となった昨シーズンの戦績は23勝37敗で、8チームある東地区で6位と下位の成績で終えました。
今シーズンは新たな指揮官にB1の「サンロッカーズ渋谷」でアシスタントコーチを務めていた、ジェームズ・アンドリセヴィッチ氏を迎え入れ、ロボッツの持ち味である攻守の切り替えの素早さにさらに磨きをかけていく方針です。
選手も15人の登録選手のうち、7人が新加入となり、刷新をはかりました。
中でも注目は、NBAでプレー経験のあるヘンリー・エレンソン選手で持ち味のシュートの精度の高さで得点力アップが期待できます。
こうした新戦力の選手たちの実力を引き出すのがこれまでチームをけん引してきたキャプテンの平尾充庸選手。
選手たちの連携をまとめていくサポート役です。
また、筑波大学出身の山口颯斗選手は、攻撃を組み立てる司令塔的な存在です。
これまで4シーズン連続でキャプテンを務める平尾選手は「昨シーズンよりも頭を使い、一人ひとりが考えながら走り、成長した部分を見せたい」と意気込みを語りました。
一方、チームは2026年シーズンから新たに発足する最上位のリーグ「Bリーグプレミア」の参入に向けた戦いのシーズンでもあります。
プレミアリーグは、1部リーグ「B1」に代わる新たな最上位のリーグで現在のB1の24チームを最大18チ−ムに絞ります。
参入に向けては審査が行われますが、要件として3つのチームの運営の成績が問われます。
要件として示されているのが5000席以上あるアリーナの確保、年間の売り上げ高を12億円以上にすること、そしてシーズンの平均の入場者数を4000人以上にすることです。
ロボッツの場合は、ホームのアダストリアみとアリーナがあるため、1つは達成していますが、ほかの2つは未達成です。
売り上げ高は、昨年6月期決算で前年同月比48パーセント増の9億2千万円でした。
あと3億円近い売り上げが必要になります。
また、昨シーズンの平均の入場者数はおよそ3400人で前の年から2倍に増えていますが、さらなる努力が必要な状況だといいます。
チームでは、企業にまとめてチケットを購入してもらう制度や企業などに「ロボッツ応援団」として加盟してもらい集客を後押ししてもらう取り組みなどを進め、この要件を達成していきたいとしています。
ロボッツにとっては、悲願のチャンピオンシップ出場、さらに運営面での強化も目指す、勝負のシーズンとなります。