記録的大雨被害 避難所は25日すべて閉鎖

今月8日の記録的な大雨で、茨城県内では、住宅の浸水被害が26日午後5時時点の県のまとめで1472棟となっています。
また、25日で避難している人がいなくなり、県内の避難所はすべて閉鎖されました。

26日午後5時時点の茨城県のまとめでは、今回の記録的な大雨で、北茨城市で20代の男性1人と日立市の40代の男性1人の合わせて2人が死亡しました。
また、けが人は2人となっています。
また、25日で避難している人がいなくなり、県内の避難所はすべて閉鎖されました。
県内の住宅の浸水被害は床上と床下を合わせて1472棟となりました。
床上まで水につかった住宅は612棟で、自治体別では、北茨城市が235棟、日立市が215棟、高萩市が153棟、水戸市が3棟、常陸太田市、ひたちなか市、それに東海村がそれぞれ2棟となっています。
床下浸水は860棟で、このうち、高萩市が306棟、北茨城市が266棟、日立市が239棟、鉾田市とひたちなか市がそれぞれ14棟などとなっています。
北茨城市の被害は、市の訂正により、25日の件数よりも減っています。
土砂崩れは310件で、このうち、北茨城市が159件、日立市が134件、高萩市が11件などとなっています。
川や道路などの公共土木施設の被害額は、50億3000万円に上る見通しです。
県が管理する河川で10億5000万円の被害が出たほか、県道では土砂崩れなどで11億円の被害が出たということです。
このほか、市町村が管理する川や道路で28億8000万円の被害が出たということです。
また、被害を受けた中小企業の事業所数は10の市と村で合わせて163でこのうち、高萩市が53、日立市が46、北茨城市が45でした。
被害額の合計は16億9600万円に上ります。
被害を受けた農地や農作物など農林関係の被害額の合計は、4億4000万円余りに上り、水稲や大豆、そばなどの作物に被害が出たということです。
このほか、県のまとめには入っていませんが、常陸太田市を流れる茂宮川で30代の会社員の男性が遺体で見つかっていて、警察では、男性が大雨の影響で増水した用水路に転落したあと、茂宮川に流された可能性があるとみて調べています。