ペットボトルで作った「エコランドセル」無償で配付へ 笠間

茨城県笠間市は来年度、市内の小学校などに入学する子どもたちに、ペットボトルをリサイクルして作った「エコランドセル」を配付することになりました。

「エコランドセル」の配付は、子育て世帯の経済的負担を減らすことや環境意識を高めてもらうことを目的に笠間市が初めて行うもので、県内では珍しい取り組みだということです。
市内の事業所などから集めたペットボトルを市内の工場で分解処理したうえで、最終的に繊維として作り直した材料が使われていて、重さは870グラムと皮が使われたランドセルよりも軽くなっています。
また、ジェンダーフリーの観点から男女の色を統一し、紺にしています。
市の教育委員会によりますと、対象は来年度、市内の小学校や義務教育学校、それに特別支援学校に入学する子どもで、500人余りを想定しています。
ランドセルは学校の保護者説明会で配る予定で、申し込みは不要です。
一方、市はそれぞれの家庭で購入したランドセルを使うことも認めるとしています。
市役所に展示されている実物を見に来た30代の母親は、「無料で配付されるのはありがたい。軽いところがいい」と話していました。
笠間市教育委員会学務課の川野邊祐子主査は「入学するときはランドセルに限らず、運動靴や体操服などさまざまな費用がかかり少しでも負担を軽減したい。来年度以降も継続していきたい」と話していました。