消防庁 茨城県の緊急メール送信は規約違反 ルール順守を指摘

20日行われたJアラート=全国瞬時警報システムの情報伝達訓練の前日、茨城県が、訓練を周知する緊急速報メールを送信し、消防庁が携帯各社の規約に反しているとしてルールを順守して対応するよう指摘していたことが分かりました。
茨城県は「情報を受け取った人をびっくりさせてしまい、申し訳ない」としています。

茨城県は、全国でJアラートの情報伝達訓練が行われた前日の9月19日午前9時半に訓練を周知する緊急速報メールを送信し、「びっくりした」などといった問い合わせが十数件寄せられたということです。
緊急速報メールについて携帯各社では利用規約や手引きで、訓練の周知目的で送信しないよう求めています。
理由については、受信者が設定をオフにしてしまうことで、実際の災害時にメールを届けられず利用者を命の危険にさらしてしまうおそれがあるためだとしています。
このため訓練を所管する消防庁が茨城県に送信した経緯や理由を確認したうえで、規約に反しているとしてルールを順守して対応するよう指摘していたことが分かりました。
また、最大手のNTTドコモは「利用規約や手引きにのっとって運用してほしい」としています。
茨城県はメールを正常に送れるか確認する目的もあったとしていて「情報を受け取った人をびっくりさせてしまい、申し訳ない。携帯各社と今後の情報発信の方法について相談していきたい」としています。