東海村 村議会 原発の早期再稼働を求める意見書を国に提出へ

東海第二原発をめぐり、東海村の村議会は原発の早期再稼働を求める意見書を国に提出する見通しになりました。
東海村の議会で、直接、再稼働を求める意見書を提出することになれば東日本大震災以降、初めてです。

東海第二原発をめぐっては、事業者の日本原子力発電が再稼働を目指し、来年9月の完了をめどに、安全対策工事を進めています。
これについて村の商工会は、「村の商工業者は60年以上にわたり、原子力関係企業と共存してきた。電力自給率の低い国にとって原子力発電の重要性は一段と高まっている」などとして、村議会に対し、東海第二原発の早期再稼働を求める意見書を国に対して提出するよう請願していました。
21日開かれた村議会の原子力問題調査特別委員会ではこの請願について審議が行われ、議員からは、「電気代が上昇するなか再稼働して地元経済を少しでも楽にすべきだ」とか「事故が起こらない根拠はなく、そうまでしてこのエネルギーに頼る必要は無い」などの意見が出されました。
そして、棄権した議員などを除く12人で採決が行われた結果、7人が賛成し賛成多数で「採択すべき」と決定しました。
この結果を踏まえ、請願が次の定例会の本会議で正式に採択されれば、原発の早期再稼働を求める意見書を国に提出することになります。
東海村の議会で、直接、再稼働を求める意見書を提出することになれば東日本大震災以降、初めてです。
一方、村議会には再稼働に反対する請願書も出されていて、今後、委員会で審議されることになっています。