大雨 茨城 日立 病院は外来再開へ復旧急ぐ

記録的な大雨で茨城県日立市では病院も浸水の被害を受け、11日の月曜日から通常通り外来の診察ができるよう後片付けを急いでいます。

日立市小木津町にある病院は、そばを流れる川があふれ、建物のロビーや待合室が浸水したほか、駐車場に土砂が堆積するなど大きな被害を受けました。
記録的な大雨に見舞われた8日の夜、病院では、医師や看護師などが浸水を食い止めようとおむつを土のうの代わりにして並べるなど対応に追われたということです。
当時、院内には200人以上の入院患者がいましたが、病棟への浸水はなく全員無事だったということです。
病院ではこれまでに院内の片付けを行い、駐車場の泥は残っているものの、11日月曜日の朝から通常どおり外来の診察ができるよう準備を進めています。
CTスキャンやレントゲンなどの精密機器は浸水を免れたということですが、診察を再開した際に不具合が出ることがないよう念のため動作をチェックすることにしています。
永井ひたちの森病院の永井玲恩医師は「患者さんに被害がなかったことがなによりです。患者さんがいつもどおり診察が受けられることを目標に準備を進めます」と話していました。
また、病院に隣接する薬局でも、床上およそ15センチまで浸水しました。
病院にあわせて11日からの営業再開を目指していて、10日はスタッフおよそ15人が薬局内にたまった水や泥を外へかき出したり、ソファーや棚を外へ運ぶ作業に追われていました。
薬局によりますと、処方する薬の一部が水につかり処方できなくなったほか、薬を1錠ずつこん包するための機械も水につかり使えないため、代わりの機材を手配したということです。
薬局を運営する会社の柄澤忍社長は「今後薬を置く場所をどこにするかなど反省点もあります。地域の医療を守ることを第一に、薬局の復旧に力を尽くしたい」と話していました。