茨城町 EV向けバッテリー工場完成 今後国内最大級目指す

茨城県茨城町で、中国の企業と日産自動車が出資する電池メーカーがEV=電気自動車向けのバッテリー工場を完成させました。
会社では今後、さらに2棟の工場を敷地内に整備する計画で、完成すればEV向けのバッテリー工場としては、国内最大級になるということです。

中国のエネルギー関連企業と日産自動車が出資する電池メーカー「AESC」は、茨城町の工業団地にEV向けのリチウムイオンバッテリーを生産する工場の整備を進めていて、このうち1棟が完成したとして29日会社の松本昌一社長が会見を開きました。
会社によりますと、新たな工場ではこの会社の既存製品と比べて走行距離が長く、充電時間も短くすることができる次世代バッテリーが生産され日産自動車とホンダ向けに出荷するということです。
この工場では来年3月から生産を始め、夏ごろまでにおよそ500人を雇用するということです。
松本社長は会見で「茨城工場は世界のマザー工場という位置づけで雇用の創出に加えて新たな技術の開発も行い茨城発の技術として世界に広げ地域の活性化につなげたい」と話していました。
会社ではこのほか2棟の工場を同じ敷地内に整備する計画で、完成すればEV向けのバッテリー工場としては国内最大級になるとしています。