県とJRが観光キャンペーン “2000万人の訪問目指す”

茨城県とJR東日本はことし10月から12月にかけて全国規模で展開する観光キャンペーン「茨城デスティネーションキャンペーン」で、特別列車の運行やおよそ250のイベントを実施するなどして、2000万人の観光客の訪問を目指していくと発表しました。

「デスティネーションキャンペーン」は、JRグループと自治体などが地域の魅力を全国的にPRする大規模な観光キャンペーンで、茨城県では21年ぶりにことし10月から12月にかけて行われます。
29日は茨城県の大井川知事とJR東日本水戸支社の小川一路支社長が県庁でキャンペーンの概要を発表しました。
キャンペーンは、キャッチコピーを「体験王国いばらき」サブコピーを「想像超えいばらき」とし、アウトドアや食、それに新たな旅のスタイルについて県内の魅力をピーアールしていくとしています。
具体的には、映画やドラマの特殊撮影に使われる「爆破」を体験できるイベントや全国のくりの産地からモンブランを集めて日本一を決める大会など250のイベントを企画するということです。
また、茨城各地のご当地グルメを味わえる列車や、県内の酒蔵でつくられた日本酒を楽しめる列車、それに、自転車をそのまま列車に持ち込むことができる「サイクルトレイン」を運行するとしています。
さらに、全国のJRの主な駅などにポスターを掲示したり、期間中、1泊3000円を上限とした宿泊の補助制度を設けたりするとしています。
そして、キャンペーンの期間中、2000万人の観光客の県内への訪問と、1000億円の観光消費を目標とするとしています。
大井川知事は「コロナ禍で観光消費ができなかった観光客も多いため、去年行われたプレキャンペーン以上の盛り上がりを期待したい」と話していました。
また、JR東日本水戸支社の小川支社長は「茨城の貴重な観光資源をしっかりと生かし、地域のみなさんと盛り上げていきたい」と話しています。