茨城県神栖市の工場火災 2日後の28日朝に鎮火

26日、茨城県神栖市にある木材会社の工場で起きた火事は、丸2日近くたった28日朝、消し止められました。
けが人はいませんでした。

26日午前8時前、神栖市東深芝にある「中国木材鹿島工場」で製材棟で作業をしていた従業員から「油圧式ポンプの近くから火が出ている」と消防に通報がありました。
警察と消防によりますと、消防車10台と消防艇1隻が出て消火活動にあたり、火は通報からおよそ2日がたった、28日午前6時45分に消し止められたということです。
けが人はいませんでした。
警察は今後、消防とともに、火事が起きた原因などを詳しく調べることにしています。
現場は鹿島港周辺の工場が建ち並ぶ地域で、会社のホームページによりますと、この工場では木材の製材や乾燥加工などを行っているということです。

広島県に本社がある中国木材によりますと、火事のあった鹿島工場の製材棟では丸太を削って角材に整える作業を行い、製材する機械から出火したとみられるということです。
また、出火当時は製材の作業を終えていて、製材棟から多くの角材を運び出していたことから、焼失した角材は全体の一部にとどまったということです。
会社は、住宅用の木材の製材メーカーとして国内トップシェアで、鹿島工場は関東地方を中心に東日本エリアに製材を供給しているということです。
会社の担当者は「近隣の皆様にご迷惑、ご心配をお掛けしてしまい申し訳ありません。鹿島工場で止まってしまう工程を広島の本社工場に回して対応することで影響を最小限に抑えていきます」と話しています。