ビッグモーター県内3店舗前 会社側が県に除草剤散布認める

中古車販売会社「ビッグモーター」の茨城県内にある3つの店舗の前で街路樹が枯れるなどした問題で、道路を管理する茨城県は、「ビッグモーター」側が22日、県庁を訪れて除草剤を散布したことを認めたと明らかにし、このうち、つくば市の店舗について、県は被害届を出す方針です。

茨城県の調査では、ひたちなか市とつくば市、それに阿見町にある「ビッグモーター」の3つの店舗の前で街路樹が枯れたり、無くなったりしていたことが確認されていて、県はヒアリングや土壌検査を進めていました。
県によりますと、つくば店については、当初、会社側が散布していないと回答していましたが22日、「ビッグモーター」の本部の担当者が県庁を訪れ、3つの店舗すべてで、除草剤を散布したことを認めたということです。
会社側は、店舗の周りの雑草を除去しようとして散布した可能性があるなどと説明し、謝罪したということです。
県は、つくば店での除草剤の散布が街路樹の被害につながった可能性があるとして、警察に被害届を提出する予定にしています。
ほかの2店舗については、すでに時効を迎えている可能性があるとして、現時点では被害届を出す予定はないということです。
また、会社側から、街路樹を植え直す申し出があったということです。
茨城県道路維持課の井上和則課長は「こうした行為が行われたことは非常に遺憾だ。早く元の状態に戻るよう指導していきたい」と話していました。