台風７号 小笠原諸島を暴風域に北上 １５日には東日本接近か

非常に強い台風７号は小笠原諸島を暴風域に巻き込み、発達しながら北寄りに進んでいます。
小笠原諸島では暴風や高波、高潮、土砂災害に厳重な警戒が必要です。
その後の進路の予想にはまだ幅がありますが、今月１５日の火曜日ごろには東日本や西日本にかなり近づき、１４日の月曜日から大荒れの天気となるおそれがあることから最新の情報に注意してください。

【小笠原諸島暴風域に】
気象庁によりますと、非常に強い台風７号は午前１１時には小笠原諸島の父島の東８０キロの海上をゆっくりした速さで北へ進んでいるとみられます。
中心の気圧は９４０ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は４５メートル、最大瞬間風速は６５メートルで中心から半径１３０キロ以内では風速２５メートル以上の暴風が吹いています。
この時間、台風は小笠原諸島に最も接近していて、父島と母島が暴風域に入っています。
父島では午前１１時前に２５.２メートルの最大瞬間風速を観測しました。
【今後の見通し暴風・高潮・高波】
小笠原諸島では１２日にかけて一部の住宅が倒壊するおそれもある猛烈な風が吹く見込みで、１１日の最大風速は４５メートル、最大瞬間風速は６５メートルと予想されています。
１２日の最大風速は３０メートル、最大瞬間風速は４５メートルと予想されています。
波も高く１２日にかけて猛烈なしけとなる見込みです。
１１日は台風の接近に伴って潮位も高くなり高潮や高波による浸水の被害が出るおそれがあります。
また、伊豆諸島でも１２日は大しけとなり、１３日は非常に強い風が吹いて猛烈なしけとなる見込みです。
伊豆諸島の１３日の最大風速は２５から２９メートル、最大瞬間風速は３５から４５メートルと予想されています。
【今後の見通し大雨】
大雨にも警戒が必要です。
小笠原諸島では台風本体の雨雲がかかり、１２日にかけて雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降る見込みで、１２日昼までの２４時間に降る雨の量は多いところで１５０ミリと予想されています。
伊豆諸島でも１３日は警報級の大雨になるおそれがあります。
小笠原諸島では不要不急の外出を控え、暴風や高波、高潮、土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水や河川の増水にも十分注意してください。
伊豆諸島では高波に厳重に警戒し、今後の台風の情報に注意してください。
【来週 東・西日本に近づくおそれ】
台風は、その後も日本の南を北西へ進み、来週１５日の火曜日ごろには強い勢力を維持して東日本や西日本にかなり近づき、１４日の月曜日ごろから大荒れの天気となるおそれがあります。
お盆の時期の交通機関などにも影響が広がる可能性があり、最新の台風の情報に注意してください。
また、沿岸部では台風が近づく前から波が高くなるおそれがあり、晴れていても無理に海に近づかないようにしてください。