つくばエクスプレス沿線地域で人口増 高校の定員増へ

茨城県つくば市などのつくばエクスプレス沿線の地域で人口が増加し、高校に進学する生徒が増えているため、県教育委員会は来年度、牛久市にある牛久栄進高校で定員を増やすなどの対応を取ることを決めました。

これは26日、茨城県教育委員会の森作宜民教育長が定例の記者会見で明らかにしました。
それによりますと、つくば市周辺の地域で高校に進学する生徒が増えているため、来年度から、牛久市の牛久栄進高校で学級数を1つ増やすことを決めました。
これに伴い、定員を320人から360人に増やして募集するということです。
県教育委員会では、牛久栄進高校が、つくば市内やJR常磐線の駅からのアクセスがよく、学級数の増加に対応できるスペースもあるため定員を増やすことにしたとしています。
また、つくば市内の高校の魅力を高めるため、筑波高校に来年度、大学進学を目指すコースと就職や専門学校などへの進学を目指すコースを設置することになりました。
つくば市や住民団体は人口の増加によって教育環境に不安が生じているとして、県教育委員会に新たな県立高校の設置や周辺の高校の定員の増加を求めていました。
森作教育長は「つくば市周辺では人口が増加しているが、それ以外のエリアでは子どもの数が減少しているため、さまざまなエリアの状況に応じて対応したい。今後も人口の増加を踏まえて必要に応じて対応していきたい」としています。