東海第二原発 乾燥機で火事 放射性物質漏れなどの影響なし

日本原子力発電は、19日、茨城県東海村にある東海第二原子力発電所で、今月10日、放射線管理区域にある乾燥機の一部が燃える火事があったと発表しました。
けが人や放射性物質が漏れるなどの影響はないということです。

日本原子力発電によりますと、今月10日、東海第二原発の放射線管理区域にあるランドリー室で、作業服などを乾燥させていた際、乾燥機にエラーが出て自動停止しました。
これを受けて、現場を点検をしたところ、19日午後、乾燥機の制御盤でケーブルに1.5センチほどの焦げあとや燃えかすと見られる灰が見つかったということです。
日本原電からの通報を受けて消防が調べた結果、自動停止した際に乾燥機の一部が燃える火事が起きていたと判断されました。
この火事によるけが人や放射性物質が漏れるなどの影響はないということです。
日本原電によりますと、乾燥機はことし3月に設置したばかりでしたが、焦げあとの近くに金属が腐食したような跡が見つかったということで、乾燥機のメーカーなどとともに原因を調べるとしています。
日本原電は「地元の住民や関係者に多大な心配と迷惑をおかけしおわびします。敷地内での火災が相次いでいますが、必要な対策を続け、再発防止を徹底したい」と話しています。