“盗まれた金属買い取らないで”リサイクル業者に注意呼びかけ

“盗まれた金属買い取らないで”リサイクル業者に注意呼びかけ

茨城県内ではことし金属の盗難が相次ぎ、被害件数は、全国ワーストとなっています。
こうした中、茨城県警察は、盗まれた金属がリサイクル業者に持ち込まれ盗品と気付かずに買い取ってしまうおそれがあるとして、業者を訪問して注意を呼びかける活動を強化しています。

茨城県では、先月末までに警察が認知した金属盗難の件数は906件と全国ワーストとなっています。
金属の価格が高くなっていることを背景に県内では太陽光発電施設の銅線ケーブルをねらった窃盗が増えています。
警察によりますと、盗まれた金属は盗品かどうかの区別が難しいため業者が気付かずに買い取ってしまうおそれがあるということです。
警察では金属窃盗の増加を受けて、県内の業者を巡回して注意を呼びかける取り組みを強化しています。
13日は、警察官が県内の金属リサイクル業者を訪れ担当者に買い取りをする際に本人確認のための証明書に不審なものがないか確認することや怪しいと感じたらすぐに連絡してほしいなどと呼びかけていました。
金属リサイクル業者の担当者は「銅が数年前に比べかなり高額で取引されるため、持ち込まれる銅線ケーブルも多いです。盗難品を持ち込む人はわかりやすいので、見つけたときは必ずナンバーを控えて適宜警察に通報したい」と話していました。
警察では、こうした取り組みを強化して盗品の買い取りを減らすことで金属窃盗の犯罪を抑えていきたいととしています。