ウクライナの医師がロボット活用の治療やリハビリ見学 茨城

ロシアによるウクライナ侵攻でけがをした人たちを治療しているウクライナの医師が、茨城県阿見町の茨城県立医療大学を訪れ、装着型のロボットを活用して治療やリハビリを行っている現場を視察しました。

阿見町の茨城県立医療大学を訪れたのは、ウクライナの首都・キーウの病院でけがをした人たちを治療しているオレクサンドル・クリク医師です。
30日は大学の付属病院で難病患者のリハビリに使われている、体の動きを助けるロボット「HAL」をウクライナの病院で活用しようと訪れました。
このロボットは、下半身に装着し脳から送られるわずかな電気信号を検出してモーターが働き、体の動きを助けるもので、つくば市のベンチャー企業が開発しました。
クリク医師はロシアによるウクライナ侵攻が始まった去年2月からこれまでに450人余りの患者の治療やリハビリを行ったということで、大学の担当者から説明を受けながら、ロボットや動き方を紹介したパネルを見学していました。
また、大学の医師や理学療法士との意見交換も行われ、歩行能力の向上などの効果が期待できるなどと説明を受け、クリク医師は患者に応じた使い方について質問していました。
視察したクリク医師は「爆弾やミサイルでけがをした人のために、日本と協力してより多くの人をリハビリしていきたい」と話していました。