笠間市 くり収穫機などの購入費用の一部を補助へ

茨城県笠間市は、特産のくりの生産拡大を目指して、農家がくりの収穫機などを購入する費用の一部を補助する新しい事業を始めます。

茨城県はくりの収穫量が全国1位ですが、農家の担い手の不足や高齢化が課題となっていて、県は民間企業などと新たにくりの収穫機を開発するなど、機械化によって課題を解決したいとしています。
県内でもくりの生産がさかんな笠間市はこれを生産拡大に役立ててもらおうと、くりの収穫機やくりのいがをむくための機械を一緒に購入する際の費用に対し、補助金を支給する事業を新たに始めます。
補助の対象は笠間市内のくりの農家で、購入費用の半額を上限に補助金を支給することにしています。
このほか、笠間市は東京大学の附属牧場と連携して廃棄されるくりなどを活用して育てた豚のブランド化を進めることにしています。
この2つの事業にかかる費用あわせて520万円を盛り込んだ補正予算が今月まで開かれた市議会で成立し、市ではくりの収穫シーズンを迎える前に事業を始めたいとしています。
笠間市は「収穫などの効率化を進めることで、笠間のくりの生産拡大につなげ、ゆくゆくは稼げる農業を実現させたい」としています。