“リスキリング”の講習会 中小企業の経営者など対象に 水戸

働く人たちが新たな知識や技術を学び直す「リスキリング」と呼ばれる取り組みを企業のなかで進めて競争力を高めてもらおうと、県内の経営者などを対象にした講習会が水戸市で開かれました。

この講習会は、働く人たちが新たな技能を身につける「リスキリング」と呼ばれる学び直しの取り組みを企業で進めてもらおうと、27日、県が水戸市で初めて開きました。
県内の中小企業の経営者などおよそ30人が参加し、リスキリングの導入に詳しい東京の団体の代表が講師を務めIT技術を身につける学び直しの事例を紹介しました。
このなかで社員がIT技術を学ぶことで生産性の上昇やインターネット販売を新たに始め販路が拡大する効果があったことなどを説明しました。
このあと、参加者たちはグループごとに意見交換し、自分たちの組織で導入するためのアイデアを出し合っていました。
結城市の薬局運営会社の専務の女性は「リスキリングは、会社の戦略として業務の一環で取り組むべきものだとわかりました」と話していました。
また、取手市の写真館を経営する男性は「業界が縮小傾向にあるため、社員たちにITなどの新たな技術を学んでもらい活路を見いだしたいです」と話していました。
県産業人材育成課の鈴木貴裕課長は「リスキリングを進めて稼げる産業が作れることを期待している。今後も、こうした講習などを行っていきたい」と話していました。