行方 コウノトリのヒナ誕生確認 3羽に識別用の足環取り付け

茨城県行方市で、国の特別天然記念物のコウノトリのつがいが鉄塔の上に巣を作ってヒナが生まれているのが確認され、3羽のヒナに個体を識別するための「足環」が取り付けられました。

行方市では、コウノトリのつがいが、高さ40メートルの携帯電話会社の鉄塔の上に巣を作り、今月12日、ヒナが生まれているのが確認されました。
行方市でコウノトリのヒナの誕生が確認されたのは、初めてだということで、26日は、巣にいる3羽のヒナに個体識別用の足環を取り付ける作業が行われました。
繁殖や研究に取り組んでいる兵庫県の施設の飼育員などが高所作業車で巣に近づいて、網などを使ってヒナを捕獲し地上に降ろしました。
そして、性別やDNAを調べるため血液や羽毛を採取したり、体重を測ったりしたあと、足環を取り付けました。
3羽の体重は、3.7キロから4.6キロで、順調に生育しているということです。
そして、ヒナが再び巣に戻されると、親鳥が巣に戻ってきました。
ヒナは、1か月ほどで巣立つ見通しだということです。
作業にあたった「兵庫県立コウノトリの郷公園」の船越稔主任飼育員は「今後、巣立ちをすると地上に降りてきますが、それでもまだ幼く、飛び方も十分わからない状態です。150メートルくらい離れたところから見守ってほしいです」と話していました。