川に転落した男性を救助した6人に消防から感謝状

先月、日立市内の川に転落した男性を救助したとして、川の近くの工場に勤める男性など6人に消防から感謝状が贈られました。

16日、日立市消防本部から感謝状が贈られたのは、市内の工場に勤めている尾谷博之さん(55)、柴田雅史さん(49)など男性6人です。
消防によりますと、先月31日の朝6時ごろ、日立市を流れる茂宮川で釣りをしていた男性が転落し、目撃した釣り人の男性2人が大声で助けを呼びました。
そして、その声を聞いた川近くの工場で働いていた男性4人が現場にかけつけ、工場から持って行った網を差し出してつかまらせて引き上げるなど連携しながら男性を救助しました。
消防によりますと、川は、幅およそ60メートル、水深は3メートルあり、川に入っての救助は危険性があるということで道具を使ったことが役だったとしています。
消防では、川などにペットボトルやクーラーボックスなど、水に浮くものを投げ入れてつかまってもらう方法も有効だとしています。
網を使って男性を引き上げた尾谷さん(55)は、「学生時代は野球をしていて体力があったので、いかされたかなと思います。転落者はけがもなく、救出することでき、事故を未然に防ぐことができてとてもよかった」と話していました。
消防では、これから水の事故が増える季節だとして日立市消防本部南部消防署の瀬谷政状署長(57)は、「マリンスポーツや、レジャーに行く際は、単独での行動を避けたり、ライフジャケットなどを正しく着用することが重要で、万が一、転落した場合は、慌てずあおむけになり、力を抜いて体を浮かせるようにしてほしい」と呼びかけていました。