茨城県内の保育施設 「不適切保育」14件確認 こども家庭庁

茨城県内の保育施設で、園児への暴行や虐待といった「不適切な保育」が、去年4月から12月の間に14件確認されたことが、こども家庭庁のまとめでわかりました。

こども家庭庁は子どもへの暴行や虐待といった不適切な保育について、去年4月から12月にかけて全国の市区町村が把握した件数などをまとめました。
それによりますと、茨城県内の認可保育所と認定こども園などで不適切な保育が疑われたケースは53件で、このうち実際に不適切な保育と確認されたのは13件でした。
また、県内の認可外保育施設で不適切な保育が疑われたケースは5件で、このうち実際に不適切な保育と確認されたのは1件でした。
調査は、去年、静岡県裾野市の認可保育所で元保育士3人が園児の両足を持って宙づりにするなど、全国で不適切な保育が相次いだことを受けて実施されたものです。
こども家庭庁ではガイドラインを策定し、施設内で虐待などが疑われる事案が発生した時は市町村などに速やかに相談し、自治体は迅速に対応することなどを求めています。
さらに保育士などによる虐待を把握した場合に、通報や公表を義務付けるよう児童福祉法の改正についても検討することにしています。