前駐豪大使が高校生に講演「世界を意識して羽ばたく人材に」

この春までオーストラリアに大使として駐在していた山上信吾さんが茨城県鹿嶋市の高校で講演し「世界を意識して羽ばたくような人材になってほしい」と生徒たちに語りかけました。

今月8日に鹿嶋市にある清真学園高校で行われた講演会には、生徒およそ300人が参加しました。
山上信吾さんは外務省に入省後、アメリカ大使館や香港総領事館に駐在したほか、茨城県警察本部の警務部長も務めました。
2020年からことし4月まではオーストラリアに大使として駐在していました。
山上さんは「井の中のかわず大海を知らず」ということわざを引用したうえで「外の世界を見ることで自分がいる場所のよさを再認識するきっかけになる」と話していました。
そのうえで「これからどんな職業に就いたとしても、茨城だけでなく日本全体、そして世界を意識して羽ばたくような人材になってほしい」と語りかけました。
質疑応答が行われ、生徒から「レベルアップしたくても自分に自信がないときはどうしたらいいか」と質問されると、山上さんは「足元を見つめることと満足せず高みを目指すことのバランスを取ることが必要なので、両方を見据えて夢を描いてほしい」とアドバイスしていました。
講演を聞いた男子生徒は「将来は海外の人と関わりたいので、失敗を恐れずに頑張っていきたい」と話していました。