自転車ヘルメットの着用率 高校生は女子3% 男子10%

ことし4月から自転車に乗る際のヘルメットの着用が努力義務となっていますが、警察が茨城県内の全域で着用率の調査を行ったところ、若い世代のうち高校生の着用率が特に低く女子が3%、男子が10%にとどまりました。
茨城県警察では今後、警察署の署長が県内の高校を回り、ヘルメットの着用を呼びかけることにしています。

調査は茨城県警察がことし4月、県内各地の自転車の交通量が比較的多い駅前や商業施設の周辺で行いました。
それによりますと、自転車を利用していた3428人のうち、ヘルメットを装着していたのは21%にあたる722人でした。
世代別で見ると、最もヘルメットを着用していたのは中学生女子で90%、次いで中学生男子が87%でした。
小学生以下も女子が78%、男子が69%と着用率が比較的高いことが分かりました。
一方、自転車を多く利用する若い世代のなかでも高校生の着用率が特に低く女子が3%、男子が10%にとどまりました。
警察によりますと、自転車で登下校する際のヘルメットの着用が多くの中学校の校則で定められている一方、高校の校則では定められていないことが着用率が低い背景にあるとみられるということです。
一方で、県内で去年(R4)発生した自転車事故で死亡したりけがをしたりした高校生は210人で全体の24%を占めています。
茨城県警察は「自転車事故にあう危険性が最も高い高校生の着用率が低い状況にあり、早急に改善しなければならない」として、それぞれの警察署の署長が県内全ての高校を回り、ヘルメットの着用を呼びかけることにしています。