茨城 取手 浸水被害を受けた住宅地 片づけ作業に追われる
大雨の影響でおよそ600棟が浸水被害を受けた茨城県取手市の双葉地区の住宅地では、浸水から3日目を迎え、地域の人たちが片づけ作業に追われていました。
このうち地区の一角にある「つつみ幼稚園」では、職員たちが総出で片づけにあたり、教室で水につかったマットなどをはがし、室内を掃除していました。
幼稚園の理事長は「おととい、水かさが下がってから園を見に来たが、中はめちゃくちゃになっていた。教室が水につかって下に敷いていたマットも浮き上がっていた。園はきょうは休みにしたが今後どうするかは決まっていない」と話していました。
また、地区に住む森川哲さんは床上浸水の被害にあい家具などが使えなくなったほか、乗用車2台が浸水して動かなくなったということです。
森川さんによりますと、3日になって、浸水が始まったということで、「妻と2人で押し入れに避難した」と話していました。
一方、午前9時半ごろ茨城県の大井川和彦知事が現場を訪れ、取手市の担当者から話を聞くなどして地区の被害状況を確認しました。
大井川知事は、その後、雨水などを排水する2か所のポンプ場などを視察しました。
視察の後、大井川知事は「ひとり暮らしの高齢者も多く、片づけなどが困難だと思う。災害ボランティアの協力も得て支援する体制を取手市と連携してとっていきたい」と話していました。