かすみがうら市 保育士の不適切行為隠蔽で保育所長を戒告処分

茨城県かすみがうら市は、市立保育所の保育士が子どもの写真に落書きをして職場で共有するといった不適切な行為をしたことを保育所の所長が把握していたにもかかわらず、隠蔽しようとしたとして、この所長を戒告の懲戒処分にしました。

戒告の懲戒処分をうけたのは、かすみがうら市の市立保育所の50代の男性の所長です。
この保育所では、日頃から保育の様子を写真に撮って連絡網のシステムで保護者にも見られるようにしていますが、去年6月からことし1月にかけて、保育士がシステムに掲載しない子どもの写真にいたずら書きをしたり、食事中の子どものテーブルにハエのおもちゃを置いて撮影したりして、その写真を一部の保育士たちと共有していたということです。
ことし3月に、このうちの1人が写真を印刷して保育所の所長に報告しましたが、所長は写真をシュレッダーにかけて隠蔽しようとしたということです。
ことし4月に市長への匿名のメールがあり、市が立入調査を行ったところ、これらの不適切な行為が明らかになったということです。
市によりますと、外部への写真の流出はないということですが、保育所は、5月31日、保護者説明会を開いて謝罪したということです。
かすみがうら市の宮嶋謙市長は「保育士の職務および責任の理解と自覚が欠如していたことが要因であると考えている。今後このようなことがないよう再発防止に努める」とコメントしています。