小学校で不審者の侵入を想定した避難訓練 茨城 大子町

茨城県大子町の小学校で、不審者が校庭に入ってきたという想定で子どもたちを避難させる訓練が行われました。

訓練は今月26日、大子町のだいご小学校で、休み時間に子どもたちが校庭で遊んでいたところ不審者が入ってきたという想定で行われました。
不審者役の警察官が子どもたちがいるほうに近づいてくると、気付いた教員たちが話しかけて引き止め、ほかの教員が職員室に駆け戻って警察に通報しました。
そして、子どもたちがパニックにならないように、校内放送では「集会をするので、滑り台の近くで待ちましょう」とアナウンスし、不審者がいることを伏せて子どもたちを離れた方向に誘導しました。
子どもたちは校内放送や教員たちの指示のもと、落ち着いて移動し、駆けつけた警察官が不審者を取り押さえていました。
このあと子どもたちは、登下校中に不審者に声をかけられた場合の対応を学びました。
警察官は、走って不審者から20メートル以上離れられれば、相手は追いかけるのをあきらめる可能性が高くなると説明し、代表の子どもたちが不審者役の警察官から逃げる練習をしました。
6年生の男子児童は「捕まりそうで怖かった。実際に不審者が来たら近くの先生などにすぐに伝えて、逃げられるようにしたい」と話していました。
また、訓練に参加した茨城県警察本部生活安全総務課の松田剛課長補佐は「不審者はいつ現れるかわからないので、常に意識して行動してもらいたい」と話していました。