茨城県開発のメロン「イバラキング」最高品質を決める 水戸

全国有数のメロンの産地、茨城県で、県が開発した品種「イバラキング」の中でも特にすぐれたものを決め、都内の百貨店などで販売しようというコンテストが開かれました。

このコンテストは、メロンの生産量日本一である茨城県が開発した、オリジナル品種「イバラキング」の品質の高さを県内外に広く伝えていこうと、県が今回初めて開いたものです。
25日は水戸市で決勝が行われ、19の中から選ばれた5人の生産者が、それぞれ複数の「イバラキング」を持ち寄りました。
決勝で審査を務めたのは、人気パティシエの鎧塚俊彦さんや、東京の小売店の担当者などです。
審査員たちは、網の目が均一に美しく出ているかや、複数出品されたうちの1つを試食して甘さやなめらかさなどを評価していました。
審査の結果、1位に選ばれたのは、鉾田市の根崎直喜さんが作った「イバラキング」です。
大井川知事からトロフィーを受け取った根崎さんは、「これまでやってきたことが報われた思いです。『イバラキング』をますます有名にしたく、よりいっそうおいしいものを作りたいです」と話していました。
受賞した「イバラキング」は、きりの箱に入れられ、贈答用として都内の百貨店などで販売する予定だということです。
県産地振興課の加治真継課長は「茨城のメロンはほかの産地に比べて価格が安くなっているが、ブランド力を高めていくためコンテストを開催した。今後も『儲かる農業』の実現に向けて生産者を応援していきたい」と話していました。