トラックから鉄道輸送へ 神栖で“モーダルシフト”見学会

運送業界でドライバー不足への対応が課題となる中、輸送の手段を長距離トラックから鉄道に切り替える「モーダルシフト」について理解を深めてもらおうと、茨城県神栖市で鉄道会社が企業担当者を招いた見学会を開きました。

この見学会は、水戸市と鹿嶋市を結ぶ鉄道を運行し貨物事業も行っている鹿島臨海鉄道などが開いたもので、県内外の製造業や養鶏業の担当者などおよそ20人が参加しました。
参加した人たちは市内の貨物専用の駅に集まり、鉄道会社の担当者から、輸送を鉄道に切り替えるメリットとして輸送業界のドライバー不足に対応できる手段になることや、二酸化炭素の排出量の軽減も期待できることなどを紹介しました。
そして、輸送コンテナの内部を見学し、十分な容量があることや、断熱材を入れることで暑さにも対応できることなど説明を受けていました。
また、茨城県下妻市から参加した養鶏業の担当者は「遠距離の輸送メリットがあることがわかったので、試験的に鉄道輸送の検討を進めたいと思います」と話していました。
主催した鹿島臨海鉄道の松尾直哉専務は「お客様の問題の解決の提案をしていきながら、鉄道輸送にシフトしてもらえたらと思います」と話していました。