5類移行後も“発熱などは電話してから受診を”茨城県医師会

茨城県医師会が、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが「5類」に移行されたあとの新型コロナ患者の対応について医療機関にアンケートを行ったところ、事前に電話せずに受診する患者が増えたという意見などが複数寄せられていることがわかりました。
県医師会では、発熱などの症状がある場合は、引き続き電話をしてから受診するよう呼びかけています。

新型コロナの感染症法上の位置づけが季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行され、県内では今後、対応する医療機関をおよそ1300に拡大することにしていて、現在はおよそ1200の医療機関で対応しています。
これを受けて県医師会は、移行後の対応状況について県内の医療機関を抽出してアンケートを行い、その結果を19日、記者会見で公表しました。
それによりますと、移行後、初めて新型コロナ患者を診察した34の医療機関が対応状況について回答していて、88%が「特になし」と回答した一方で、9%が「問題あり」と回答し、具体的には事前の電話がなく突然来院し、待機場所や隔離スペースの確保が難しいなどといった意見だったということです。
また、移行前から診察してきた医療機関を対象にした調査でも、事前に連絡がなく来院する患者が増えているという意見や、マスク着用への協力が得にくくなったという意見が複数あったということです。
県医師会は、感染拡大を防ぐため、引き続き発熱などの症状がある場合は医療機関に電話してから受診することや、医療機関や介護施設ではマスクを着用するよう協力を求めています。