株運用などにAIや機械学習 茨城大と常陽銀行が研究報告会

茨城大学と水戸市に本店がある常陽銀行はAIや機械学習を活用して株の運用などができないか共同で研究を進めていて、17日成果報告会が開かれ、学生たちが、開発中のソフトウェアを披露しました。

成果報告会は茨城県つくば市で開かれ茨城大学や大学院の学生や、常陽銀行で有価証券の運用を担当している職員など20人余りが集まりました。
茨城大学と常陽銀行は、より効果的な有価証券の運用を目指して、去年1月から株の売り買いなどにAIや機械学習を活用するための研究を共同で進めています。
報告会では市場全体の株価の動きの傾向を可視化するソフトウェアなどが発表され、銀行側からは売り買いのタイミングが近づいたら知らせてくれるような機能がほしいといった要望が出ていました。
常陽銀行は、学生たちにさらに開発を進めてもらい、今年度中にも実際の業務に導入したいとしています。
開発に携わる大学院生は「研究内容が実際にどう使われるのか考えながら研究できるのはとても貴重な経験です。アドバイスももらったのでよりよいツールづくりに打ち込みたい」と話していました。
常陽銀行市場金融部の鈴木隆司次長は「専門的な知識も身につけた上で話してくれるのでとても頼もしい。学生は、われわれの要望に応えてくれる能力が十分にあると思うので、積極的に伝えていきたい」と話していました。