聴覚障害者の国際スポーツ大会へ代表候補が意気込み つくば

再来年、東京で開かれる聴覚障害者の国際スポーツ大会「デフリンピック」を前に、聴覚に障害のある学生も学んでいる茨城県つくば市の大学を日本代表候補の選手が訪れ、大会への思いを語りました。

デフリンピックは、4年に一度開かれる聴覚に障害のある人たちの国際スポーツ大会で、2025年に100周年の記念大会として東京で開かれます。
これを前に、デフバスケットボール日本代表選考メンバーの川島真琴選手が、10日、聴覚や視覚に障害がある学生のための国内唯一の国立大学、筑波技術大学を訪れて、20人余りの学生に向けて講演を行いました。
この中で川島さんは「東京で開催されるので出場したいという気持ちは強い。目標は金メダルです」と意気込みました。
大会に向けては、筑波技術大学でデザインを学んでいる学生などがエンブレムを制作することになっています。
川島さんは「デフリンピックを知っている人はまだ少ないので、大会の顔となるようなエンブレムにしてほしい」と学生たちを励ましていました。
このあと学生たちは、大会の関係者からデザイン制作の方針などについて説明を受けていました。
エンブレム制作にあたる4年生の学生は「聞こえないことで壁を感じている子どもたちが壁を乗り越えるきっかけになるような作品を作りたい」と話していました。
デフリンピック運営委員会の倉野直紀事務局長は「聞こえる人も聞こえない人も一緒になって大会を作っていきたい」と話していました。