児童書売り上げ一部を寄付 茨城 つくば市が子育て支援に活用
茨城県つくば市にある書店が、「企業版ふるさと納税制度」を利用して児童書の売り上げの一部をつくば市に寄付する取組みを始め市は、困窮世帯の子育て支援に活用することにしています。
今月から新たな寄付の取り組みを始めたのは、北海道に本社のある企業が運営するつくば市の書店、「コーチャンフォーつくば店」です。
店内におよそ3万5000冊の絵本や図鑑などの児童書があり、この店では、1冊購入するごとに10円をつくば市に寄付することにしています。
寄付は、「企業版ふるさと納税制度」を利用したもので、自治体の事業に企業が寄付すると、法人税などが軽減されます。
つくば市は寄付金を基金に積み立て、子ども食堂の運営や学習支援など、経済的に困窮する子育て世帯の支援事業に活用することにしています。
寄付の取り組みを始めた書店を運営する北海道の企業、「リラィアブル」の近藤隆史専務取締役は、「微力ではあるが、未来の子どもたちのために役に立てればと思う。今後、継続して取り組みたい」と話していました。
つくば市持続可能都市戦略室の粟井祐樹ファンドレイジング推進監は、「支援が必要な子どもたちをサポートするために企業に協力していただけるのはありがたい。ほかの企業にも協力を呼びかけていきたい」と話していました。