堀川國廣の刀剣展 ゲームきっかけに若いファンも 茨城 古河

安土桃山時代の刀工、堀川國廣の刀剣を紹介する展示会が茨城県古河市の博物館で開かれ、刀剣のシミュレーションゲームをきっかけにした若い刀剣ファンも訪れています。

堀川國廣は安土桃山時代の刀工で、各地を巡りながら作刀の技を磨き、「新刀の祖」と称されています。
古河市は國廣とゆかりがあることから、古河歴史博物館では國廣が作った刀や短刀など25点を紹介する展示会が開かれています。
このうち、「國廣」と彫られた長さ69・8センチの刀は慶長8年頃に制作されたと推測されていて刃文は穏やかで格調高く仕上げられています。
また、2点しかないとされている國廣の「なぎなた」が2点とも展示されていて、このうち「洛陽住藤原國廣造」と彫られた「なぎなた」は迫力のある作品として知られています。
群馬県から訪れた20代の女性は「手で打っているのに形がきれいです。一つ一つ模様も違い、輝きもすごいので見応えがありました」と話していました。
古河歴史博物館の学芸員永用俊彦さんは「堀川國廣の作風は自由で、多くの名刀を残しています。その國廣が25点、一堂に会したというのは大きな目玉です」と話していました。
また、会場の一角には、刀剣を擬人化したシミュレーションゲーム「刀剣乱舞ONLINE」のキャラクターの等身大パネルも置かれ、訪れた人が写真を撮るなどして楽しんでいました。
シミュレーションゲームをきっかけに東京都から訪れたという19歳の女性は「刀を見たことはあまりありませんでしたが、きょう見てみて、同じ刀工でも作品によって全然違っているのがおもしろいと思いました」と話していました。
博物館によりますと展示会にはこれまでに6600人以上が来場し、そのおよそ8割は女性だということです。
この展示会は、古河市の古河歴史博物館で来月7日まで開かれています。