公立高 部活時間の上限猶予 6月頃までに具体化 茨城県教委
茨城県教育委員会は今年度の公立高校の部活動の時間について上限を設定する方針を決め、その後、特例として希望する部があれば、上限の設定を猶予することにしています。
これについて森作宜民教育長は24日の会見で、3年生が部活動から引退する6月頃までに特例の具体的な内容を示す考えを明らかにしました。
茨城県教育委員会は、教員の働き方改革や子どもたちの心身の健康のためなどとして、新年度から公立高校の部活動に平日は1日2時間といった上限を設ける方針でした。
しかし、生徒や保護者からの困惑の声を受けて、先月、特例として3年生が引退するまでは上限の設定を猶予する方針に変更し、その後さらに、3年生の引退後についても猶予を検討するとしていました。
これについて、茨城県教育委員会の森作宜民教育長は24日の定例の記者会見で、3年生が引退する6月頃までのできるだけ早い時期に猶予する期間や猶予を希望する場合の申請の方法など、具体的な内容を示す考えを明らかにしました。
また、来年以降に高校に入学する生徒についても、上限を守ることを基本としつつも、特例の措置を検討する考えを示しました。
森作教育長は「けがのリスクや燃え尽き症候群などの課題に応え、部活動をよりよいものに改善していきたい。さまざまな課題もあるが、皆さんの協力の中で一つ一つ解決していきたい」としています。