つくば市から支援受けて活動する起業家の事業成果発表会

茨城県つくば市から支援を受けて市内を拠点に活動するスタートアップ企業の起業家などが事業の成果を発表する会合が開かれ、次世代の光通信サービスなどの開発状況が報告されました。

つくば市が4年前に市内に設けた起業家たちの活動拠点、「つくばスタートアップパーク」では、専門の相談員が事業計画の策定や資金調達について起業家にアドバイスする支援を行っています。
15日、開かれた会合では、つくば市から支援を受けて活動する5つの企業の関係者が市の担当者などにこれまでの事業の成果や進捗(しんちょく)状況を報告しました。
このうち、筑波大学の卒業生が立ち上げたベンチャー企業、「ワープスペース」の担当者は、複数の人工衛星と地上の通信施設を連携させてこれまでよりも大容量のデータを高速で送信できる新たなサービスの開発を進めていて、今年度は衛生の位置を地上から正確に把握する実験を行い成功したことを伝えました。
また、つくば市の企業、「MamaWell」の担当者は妊娠した女性の心拍や歩数などのデータから一人一人の適切な運動量などを専属の助産師がアドバイスするサービスを開発していて、産婦人科の診療所などと連携して実際に妊婦にサービスを利用してもらったことや今後、企業向けに事業を進める方針などを話していました。
つくば市政策イノベーション部の藤光智香部長は「資金的な支援だけではなく、企業や研究機関との連携の支援など、起業家をさまざまな面からサポートしていきたい」と話していました。