茨城県高野連 部活時間に上限設ける県教委の方針に反対表明

茨城県内の公立の中学校や高校の部活動で、県教育委員会が活動時間に平日2時間の上限を設けるなどの方針を示していることを受けて、茨城県高校野球連盟は14日会見を開き、高校の部活動の時間に上限を設ける方針に反対する表明をしました。

県教育委員会は教員の働き方改革などを進めるため、公立の中学校と高校の部活動に平日は1日2時間といった上限を設けるほか、中学校の休日の部活動は地域のスポーツクラブに移行していく方針です。
当初は新年度からの移行を目指していましたが、県議会の最大会派の「いばらき自民党」から要請があったことや、一部の生徒や保護者からの準備期間が不足しているなどの声を受けて県教育委員会は、今月10日、高校の部活動については高校3年生の最後の大会まで上限時間の運用を猶予することを認めると発表しました。
これについて、茨城県高校野球連盟は、14日会見を開き、県高野連の榎戸努専務理事は、「延期の判断はありがたいことだが、その次の代も部活動は続いていく。これから高校で部活動を頑張りたいという生徒の思いをくむべき」などと述べ高校の部活動に上限を設ける方針に反対する考えを表明しました。
県高野連の意見表明について、県教育委員会の保健体育課は「反対の意見は真摯に受け止めるが、子どもの健康を考慮して決めたことなのでわれわれとしては残念だ。移行までの猶予期間で学校や生徒、保護者に丁寧に説明することで理解を促したい」としています。