全国最年少「防災士」 つくばみらいの9歳女の子が資格取得
防災に関するさまざまな知識を持ち、地域の防災対策強化のリーダーとして活動する「防災士」の資格を、茨城県つくばみらい市の9歳の女の子が取得しました。
9歳での合格は全国で6人しかおらず、最年少だということです。
防災士の資格を取ったのは、つくばみらい市の小学3年生、安藤希子さん、9歳です。
安藤さんは母親とともに去年10月に行われた防災士の試験に臨み、見事、親子で合格しました。
防災士は地域防災の担い手を育成しようと設けられた民間の資格で、試験では、地震や津波、水害といった災害にどう備えるかや、避難所の運営方法などの知識が問われます。
資格の認証を行っているNPO法人の日本防災士機構によりますと、先月までにおよそ25万人が資格を取得していますが、9歳での合格は安藤さんを含めて6人しかおらず、最年少だということです。
安藤さんは去年の3月11日に見た東日本大震災に関するテレビ番組で、岩手県釜石市の小学校では日頃から津波について学んでいたため子どもたちがすぐに避難して全員が無事だったということを知り、災害時に身を守るためにはどうしたらいいかを知りたいと思うようになったということです。
防災士のテキストは専門用語や漢字が多いため、母親がまとめてくれたという漢字にふりがなをふった手作りノートを使い、毎日1時間、勉強したということです。
安藤さんは「市の防災活動に取り組んだり、子どもでも分かる防災クイズを出したりしたい」と話していました。
また、将来の夢は医者だということで、「災害でけがした人を助けたりしたい」と話していました。