気象台と筑波技術大学 災害時の障害者向けの情報伝達で連携へ
視覚や聴覚に障害のある人たちへの災害時の情報伝達が課題になるなか、茨城県つくば市にある筑波技術大学と気象台は、防災教育の強化などを通じて課題の解決を目指す協定を結ぶことになりました。
協定を結ぶのは、視覚や聴覚に障害のある学生のための国内唯一の国立大学、筑波技術大学と、東京管区気象台、それに水戸地方気象台です。
視覚や聴覚に障害のある人たちへの災害時の情報伝達については、発信方法が文字や音声だけだったり、ことばづかいが分かりにくかったりして情報が伝わりにくいことが課題となっています。
この解決に向け、筑波技術大学や気象台は災害時に視覚や聴覚に障害のある人たちに、的確に情報を伝える対策を推進していくことになったということです。
具体的な対策のひとつとして、津波について、海岸の近くにいる人や聴覚障害のある人などに情報を伝える手段として定められた赤と白の格子模様の旗、「津波フラッグ」の普及を図る防災教育や啓発活動を強化するとしています。
一方で、気象台が会見で警戒を呼びかける際のことばづかいや資料の示し方などについてもより連携して意見交換を行うなどして、災害時の情報の伝え方が向上するよう検討するとしています。
大学と気象台は、近く、協定の締結式を行う予定です。