障害ある人がロボット遠隔操作で読み聞かせ つくばで実証実験

障害がある人が、遠隔で小型のロボットを使って子どもたちに絵本を読み聞かせる実証実験が、茨城県つくば市の図書館で始まりました。

この実証実験は、筑波大学がつくば市の協力を得て市内の図書館で14日から始めたもので、障害がある人が自分の分身のように小型のロボットを遠隔で操作することで、利用者への応対ができるかどうかを確かめます。
14日は、障害がある人が自宅のある横浜市から、遠隔で小型のロボットを操作しながら図書館にいる子どもたちに絵本を読み聞かせました。
ロボットから読み聞かせの声が聞こえてくると、子どもたちは聞き入っていました。
子どもと参加したつくば市の女性は「優しい声が聞こえてきて、子どもたちもスムーズに話を聞けたと思う」と話していました。
今回、読み聞かせをした横浜市のイラストレーターのことのはさんは「今後も外出が難しい人が特技を生かせればいいと思っている」と話していました。
つくば市スマートシティ戦略課の大垣博文課長補佐は「ロボットを活用することで障害がある人の就労支援につなげていきたい」と話していました。
この実証実験では、障害がある人がロボットを遠隔で操作して図書館の駐車券を処理する方法を案内する実験も行っていて、今月28日まで実施し、実用化に向けて課題を洗い出すことにしています。