つくばエクスプレスの延伸先絞り込みを延期 茨城県第三者委

茨城県はつくばエクスプレスの茨城県内での延伸先について今月9日の第三者委員会で1つに絞り込んだ提言書をとりまとめるとしていましたが、「新たな調査データが必要だ」として会合を来月8日に延期すると発表しました。
これにより、延伸先の決定は来年度に持ち越される見通しとなりました。

茨城県は2050年ごろの構想として、つくばエクスプレスの延伸先に筑波山方面、水戸方面、茨城空港方面、土浦方面の4つを挙げ、これを1つに絞り込むため専門家による第三者委員会を設けています。
第三者委員会では、今月9日に3回目の会合を開き、延伸先を絞り込んだ提言書をとりまとめてその日のうちに大井川知事に提出する予定でした。
しかし、茨城県によりますと、委員から「提言をまとめるためには新たな調査データが必要だ」という指摘があったということで、調査の時間を確保するため3回目の会合を来月8日に延期すると発表しました。
また、3回目の会合では提言はとりまとめず、来月下旬に開くとしている4回目の会合でとりまとめて、その後、大井川知事に提出するということです。
これに伴い、県民に広く意見を募るパブリックコメントの実施は4月以降になる見込みで、延伸先の決定は来年度に持ち越されることになります。