防犯グッズ買い求める客増加 強盗事件相次ぎ 茨城 つくば
関東地方などで相次いでいる強盗事件を受けて、茨城県つくば市のホームセンターには、今月14日には市内でも強盗傷害事件が発生したこともあり防犯グッズを買い求める客が次々と訪れています。
茨城県では今月14日、つくば市と龍ケ崎市で、高齢の夫婦が住む家に3人の男が押し入る強盗傷害事件が相次ぎました。
つくば市のホームセンターでは県内での事件が報じられてから住宅向けの防犯グッズの売れ行きが急に伸びているということで、その後も関東地方などで事件が相次いでいることもあり、高齢者を中心に防犯グッズを買い求める客が次々と訪れています。
ホームセンターによりますと、窓ガラスを割れにくくするフィルムやサッシの内側に取り付けて二重にロックする補助的な鍵、それにボタンを押すと大きな音がする警報装置などが例年の5倍ほどの売れ行きになっていて、中には入荷待ちのものもあるということです。
常総市から防犯用のアラームを買いに来たという80代の男性は、「ニュースを見て、ひょっとしたらうちも強盗に入られてしまうのではと怖くなり、対策をしようと思いました」と話していました。
「山新グランステージつくばホームセンター」の来栖正彦店長は、「それぞれの自宅の状況に合わせてどういった商品が役立つかを判断しながら勧めている。こういった事件を防ぐためにも、不審者を威嚇したり侵入を防いだりする防犯対策をしていただきたい」と話していました。
各地で相次いでいる強盗事件を受けて、茨城県警察本部は「二重、三重の対策を行ってほしい」と注意を呼びかけています。
県警は、防犯対策として重要なのは「家に入らせない」ことだとして、在宅時も玄関は必ず鍵をかけるよう呼びかけています。
また、侵入者は時間がかかることを嫌がるということで、窓にガラスが割れにくくなるシートを貼ったり、補助的な鍵をつけたりすることも効果があるということです。
このほか、人目につかない場所にはセンサー付きのライトや防犯カメラを取り付けることも効果的だとしています。
県警は、「重要なのは住居への侵入を許さないことで、侵入者は時間をかけることを嫌がる。二重、三重の防犯対策をぜひ行ってほしい」と呼びかけています。