洞峰公園整備計画 茨城県 アンケート一部の設問集計せず

洞峰公園の整備計画をめぐって、茨城県はことしの7月から8月にかけて実施し住民などおよそ1100人から回答があったアンケートについて、一部の設問の集計をせず結果を公表しないと発表しました。

洞峰公園にグランピング施設やバーベキュー場などを新たに整備する計画をめぐって県は、2回にわたってアンケートを行っていて、このうちことしの7月から8月にかけて行った1回目のアンケートでは、1113人から回答がありました。
この1回目のアンケートについて県は、回答者の居住地や年代に偏りがあったとしてこれまで結果を公表していませんでしたが、25日公表しました。
そのなかでは、記述式で意見を求めた結果、「限られた予算の中で、資金を含む民間の力を活用することは必要だ」という意見の一方で、「静かな公園の環境が一変し、周辺の治安に影響を与えないか」などの意見が寄せられたとしています。
一方で、県は、アンケートの設問の1つとして、公園の運営に民間の資金とアイデアを取り入れる事業の評価について、「良い」から「悪い」まで5つの選択肢による質問をしていましたが、県は、この設問の回答については、集計をしておらず、結果を公表しないとしています。
理由について、県の都市整備課は、「あくまで、どのような意見や改善点があるのかを把握するのが目的だったため、数の集計は行っていない」と説明しています。
これについて、公園の利用者や住民、有識者などを交えた協議会を設置して公園のあり方を考えていくよう求めている住民グループの代表の木下潔さんは「情報を出すのであれば、偏りがある形ではなく、公正な視点ですべてオープンにしてほしい。これから結果の分析をするつくば市には、公正な視点での対応を期待したい」と話しています。