下水道設計ミス 職員全員の給与減額案は継続審査 常陸太田

茨城県常陸太田市の住宅団地などで下水道の設計にミスがあった問題で、常陸太田市は市の職員全員の給与を減額して改修費用の一部に充てる条例案を市議会に提出しましたが、議員からは十分に議論すべきだといった意見が相次ぎ、継続審査となりました。

常陸太田市では、住宅団地に公共下水道を新たに整備する際に市の担当者が人口を実際の3分の1以下として設計を発注したため、マンホールのポンプの能力が足りない事態となっています。
さらに、市が大型商業施設を誘致しようと区画整理事業を進めている金井町などの地区でも、下水道の設計にミスがあったことが明らかになりました。
市によりますと、改修工事にはおよそ4億円がかかる見通しです。
このため市は、全額を税金だけで充てることは市民の理解が得られないとして、市議会最終日の21日、およそ560人の職員全員の給与を来月から1年半の間、1%から2%減額し、改修費用の一部に充てる条例案を議会に提出しました。
これに対し、議員たちからは「市民の理解を得るためという意義は分かるが、十分な議論時間がない」とか、「職員の士気の低下が懸念され、極めて慎重な検討が必要だ」といった意見が相次ぎ、さらに議論する必要があるとして、全会一致で継続審査となりました。
議会のあと、常陸太田市の宮田達夫市長は「速やかに対応するのが行政の責任だと思い今回の議会に条例案を提出しましたが、慎重な審議が必要だということで、われわれの準備が足りなかったと受け止めています」と話し、次の12月の市議会に再び条例案を提出する考えを示しました。