葉梨法相 入管施設の医療体制充実など改善策進める考え

8年前、茨城県の入管施設に収容されていたカメルーン人男性が死亡し、裁判所が国に賠償を命じたことを踏まえ、葉梨法務大臣は、入管施設の医療体制の充実など改善策を進めていく考えを示しました。

8年前、茨城県にある入管施設に収容されていたカメルーン人男性が死亡したことをめぐり、水戸地方裁判所は今月16日「心肺停止の状態で発見されるまで救急搬送を要請しなかった過失がある」として、国に165万円の賠償を命じました。
これについて、葉梨法務大臣は閣議のあとの記者会見で「こういった事案があったことは非常に残念で、亡くなられた方やご遺族に心からお悔やみを申し上げたい」と述べたうえで、判決については内容を精査し今後の対応を決める考えを示しました。
そして、去年3月、名古屋市の入管施設で収容中に体調不良を訴えて亡くなったスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさんの事案に触れ「入管施設で死亡事案を絶対に起こしてはならない。処遇の全般を出入国在留管理庁でしっかりやっていくことが我々の責務だ。医療体制の充実などいろいろな改善策を打ち出しているので、継続的にしっかり実行していきたい」と述べました。