海外で評判!日本のお菓子 茨城からも世界へ

おせんべいやあられ、おまんじゅう。いま、こういった日本でよく食べられているお菓子を詰め合わせて海外に毎月届けるサービスが、欧米などの若い世代の評判を呼んでいます。
海外に送るお菓子の中に、茨城のものも選ばれ、今月から販売されることになりました。

(取材 NHK水戸放送局 住野博史記者)

【日本のお菓子は“クール”!】
海外向けに茨城のお菓子を詰め合わせた「茨城ボックス」。ふたを開けると、せんべいやクッキー、ポン菓子など、10種類あまりのお菓子が入っています。

海外の人たちに日本のお菓子を毎月届けている東京のベンチャー企業が企画したもので、今月から、アメリカやヨーロッパなどに数万箱が送られます。コロナ禍で気軽に海外旅行ができないなか、欧米の若い世代に好評だといいます。

(お菓子の海外向け定期販売を手がけるベンチャー企業 近本あゆみCEO)
「身近にあるような、せんべいやまんじゅうといったお菓子が、海外の人からしてみるとすごく日本らしくて『クール』に映ります。茨城は果物などお菓子の素材になるような特産品が多いので、きっとおいしいお菓子もたくさんあるんだろうなと思いました。そして、おいしいお菓子をきっかけに、いつか茨城に行ってみたいという人が増えるといいなと思います。」

【海外で“ウケる”味は?デザインは?】
牛久市でかりんとうを作っている菓子メーカーは、茨城ならではの素材にこだわる姿勢が高く評価され、「茨城ボックス」用の新商品を作ることになりました。

メーカーにとって、初の海外展開です。海外ではどのような味が好まれるのか、ベンチャー企業と相談しながら目をつけたのが、茨城特産の「くり」でした。
笠間のくりのペーストを、蜜にたっぷり使うことにしたのです。

(かりんとうメーカー 染谷清賢社長)
「海外でもモンブランとかマロンといったお菓子が食べられているので、くり風味がいいということになりました。茨城なので、笠間の地栗を使っています。この地域ならではのものを使って、地域を活性化していきたい。」

パッケージのデザインも、ベンチャー企業のアドバイスを受け、海外を意識しました。海外の人に「茨城」や「かりんとう」を知ってほしいと、英語で表記。一方、日本らしさもアピールしようと、日本語の表記も残しました。

くり風味の評判がよければ、ほかの味も海外の人に食べてほしいと、夢は広がります。

(かりんとうメーカー 染谷清賢社長)
「海外の人がどんな反応をするのか、直接見てみたいですよね。とにかくまずは味わってもらい、日本のお菓子を知ってほしい。」

【コロナ禍で途絶えた海外展開 再挑戦のチャンスに】
「茨城ボックス」に選ばれたスイートポテトは、農作物の生産から加工・販売までを手がける笠間市の農業法人が作っているものです。こちらも、茨城県産さつまいもへのこだわりが、選出の決め手となりました。

このスイートポテト、実は4年前、シンガポールに輸出されていました。しかし、販売が軌道に乗るかというところで、新型コロナウイルスの感染が拡大。輸出は2年でストップしてしまいました。

「茨城ボックス」を通じて海外の多くの人に食べてもらえれば、再び海外展開の道が開けるのではないかと期待を寄せています。

(スイートポテトを作る農業法人 永田修一社長)
「原材料などの表示も全部英語バージョンにして、海外にこれからどんどんPRしていこうという矢先につまずいたような形になり、当時はがっかりしました。今回の取り組みはありがたく、また海外での販売を復活させたいと期待しています。茨城の農作物には自信があるので、どんどん海外に向けてPRしていければいいと思っています。」

茨城にとことんこだわったお菓子作りが切り開いた、海外進出のチャンス。小さなひと箱から、茨城の魅力を世界に伝えます。